声楽は、歌う人の身体が楽器です。
世界に一つだけの歌声です。
声楽には、歌詞があります。
歌い手の心が表れます。
人の輪、温かい心を大切に、愛と笑顔あふれる歌を歌いましょう。
素晴らしい声楽の世界へいらっしゃい♪
私の経験
2才からピアノを始め、小学校に入ると校歌や合唱の伴奏を任せられ、毎日楽しく練習していたのを覚えています。
みんなが自分の弾いたピアノ伴奏に合わせて歌ってくれる。
とにかくとっても楽しかったです!
歌を始めるきっかけとなったのは、小学校5年生で出会った音楽の先生です。
いつもとなんらかわらぬ音楽の授業時間、その先生は一人一人舞台の上に立たせ、皆の前で歌わせました。
次は自分の出番だ!と思うと身体がカチコチに緊張して、思うような声がでません。
歌い終わると、その先生は「とても綺麗な声だね!これからも聴かせてね。」と褒めてくれました。
涙が出るほど嬉しかったのをハッキリと覚えています。
そこから合唱部に入り、仲間と共に歌う楽しさを知りました。
小さい頃からピアノをしていた私は、歌詞のある声楽曲の魅力にはまりました。
大好きだったのは、山田耕筰作曲の「からたちのはな」。
作曲の山田耕筰は、短い歌曲の中にもどのように演奏するか、細かく指示を書いています。
その指示というのは、ただ小さく、速く、という事ではなく、常にささやくような声で、そしてためらいがちに、などの感情表現の指示なのです。
声楽曲ならではの温かみのあるこの一曲に出会い、音大に進んで真剣に声楽を学ぼうと決意いたしました。
今でも大好きなこの歌曲ですが、作曲家の書いた沢山の指示があっても、どのように歌うのか正解はありません。
作曲家の意図を理解した上で、それを歌い手がどのように表現したいのか、何を伝えたいのかが大切です。
歌には心が表れます。
そして現在、声楽家、音楽講師となり、ひとりでも多くの方々に音楽の素晴らしさを伝えてまいりたいと強く願っております。
子どもの頃から愛情たっぷり褒めて育ててくれた事、皆の前で伸び伸びと歌わせてくれた事、人と人とのつながり、心のつながりに感謝して、今度は私から皆様に伝えてまいります。
さあ、ご一緒に歌いましょう♪